木村真実です。51歳。弁護士として、大人の1人として、多摩地域の子どもに関わってきて、「多摩に子どもシェルターが欲しい!」と思うようになりました。頼りない理事長ですが、多くの方々にお力をいただきつつ、子どもシェルターの開設、滑り出しに向けて頑張っていきます。どうぞよろしくお願いします。

2022年9月にこだまがNPO法人格を取り、10月1日、「はじめの一歩 多摩に子どもシェルターを!」を日野市七生公会堂で開催しました。これまでメンバーがつながってきた方々、新たにシェルターに関心を持ってくださった方々、全国各地のシェルターの関係者の方々など、会場で約30人、オンラインで約80人の方々にご参加いただきました。

内容は大きくふたつ。初めに高橋亜美さんに基調講演をいただきました。国分寺で社会的養護卒業生などの若者の支援をしている高橋さんからは、社会的養護に関わってきた中で感じてきた子どもの困難を語っていただきました。厳しい生活をくぐってきた女の子が居場所にたどり着けて一番よかったことが靴下を履けたことだったというお話は、忘れられないものとなりました。その後、高橋さん、西東京市でNPO猫の足あと代表として若者向けシェアハウスの運営をされている岸田さん、こだまのメンバーである片岡弁護士、同じくメンバーである杏林大学の加藤教授によるシンポジウムを行いました。それぞれが関わってきた子ども・若者の困難などを踏まえ、この多摩地域で、子どもや若者の居場所づくりに大人が関わる必要性を語っていただきました。最後に、木村から、シェルターの必要性とご協力のお願いをし、また、この時期にともに準備を進めている石川、福井、高知の各準備会から一言ずついただきました。

シンポジウムに対しては、アンケートの回答などを通じて温かい言葉をいただき、また、正会員・支援会員・寄付のお申し込みもいただいています。登壇いただいた高橋亜美さん、岸田久恵さん、ご参加いただいた方々、本当にありがとうございました。多くの方々の応援を受け、こだまは、子どもシェルターの開設に向けた一歩を歩み始めました。今後ともみなさまにお力をいただき、安全で安心できる居場所を作っていきたいと思っています。

そうそう、メンバーには「専門家」も多いのですが、子どもたちから見て、「先生」って呼び合っているのは変だよね、という話になり、シンポの日から「メンバー間で『先生』と呼んだら100円寄付」を始めました。1か月を過ぎ、すでに数千円が集まっています…。