9月2日(土曜日)、立川の「たましんRISURUホール」で第3回市民シンポジウムを開催しました。
 木村理事長のあいさつの後、立川児童相談所所長の竹中雪与さんによる「児童相談所から見えてくる子ども達の姿」―子どもの権利の保障 安心と安全の中で育つということーと題した基調講演。続いて、中田雅久弁護士による「弁護士から見たニッポンの子どもとこだまが目指す支援」、加藤雅江副理事長による「子どもシェルターとは何か地域でできる子ども・若者支援」の講演をさせていただきました。
 竹中さんの基調講演では、児童相談所としての役割および事例の紹介を踏まえて、様々な背景をもつこどもたちが大人の世界へ移行していくことの難しさ、子ども達が常にSOSを出せる環境作りの大切さなどをご指摘頂き、こだまとして、子どもシェルターとして進むべき途を確認する貴重な機会をいただきました。
 定員70名のホールに何人の皆さんに来ていただけるのかとの不安もありましたが、当日は40名弱の参加者があり、ホッと胸をなでおろすとともに、参加者の皆さんが、熱心にメモを取りながら、各講演に聞き入っていらっしゃる姿に、この問題に対する皆さんの関心の高さを感じることができました。
 昨年11月のシンポジウムの後、市民講座として3回のシンポジウムを開催し、地域の皆様のたくさんの応援をいただきながら、こだまとして、一歩ずつ開設に向けた手ごたえを感じ始めています。残る11月11日の東村山でのシンポジウム最終回と、第2回のボランティア養成講座を成功させ、「子どもシェルター・こだま」の開設に向けた一つ一つの準備を確実に実施していくことが大切なのだと実感しています。11月までには、また、皆様に開設に向けた、新たな報告ができるようにしたいと考えています。
 まずは、今回のシンポジウムに参加され、こだまに大きな関心を寄せてくださった皆様に感謝するとともに、今後もご支援をよろしくお願いいたします。